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大病のオンパレード・・妻は大丈夫か!・・・⑥生体肝移植へ! 日本発の症例で 疑問視する人も? [病気・健康に係る出来事]

 京大病院の集中治療室に運ばれ、落ち着くべきところに落ち着きました。
一瞬ほっと安堵したのが思い出されます。・・・何が起こってもやるべきことはやったと!・・・
この病院の集中治療室に入室することは、付添って来られた中央病院の方や、当事者の私達でさえも入室が許可されませんでした。
仕方なく、集中治療室の外側の窓から、中の様子を伺う事しか出来ませんでした。
丁度私達から見える位置に妻が見えました。
中央病院の時と同様、妻の体中に、色々な点滴類や計器類が装填されていました。

 やがてコーディネーター室に呼ばれ、女性のコーディネーターから色々と入院手続きの説明がありました。
その後、担当医からも術前・術後にすべき手順の説明が行われました。

手術は慎重を期すためにに、術前に{ドナーの肝臓と移植を受ける妻の肝臓との接合部分の適合性検査}だとか、
{妻の肝臓の状態を把握するための検査}等 が必要とする日数を考慮して、手術日は3日後と決まりました。

20数名のスタッフで、妻と、ドナーの手術を同時に行うそうである。
ここでは、悪性リンパ腫の完治が求められ 中央病院での完治証明が必要で、既に担当医からは提出済みであること。
それは生体肝移植をした場合、ずっと免疫抑制剤を飲み続ける事になるので・・・
 もし治っていないと、悪性リンパ腫と生体肝移植の治療法が相反するので治療が困難である事。

 等が、説明され手術した結果が全く予測できないという事。
なぜなら悪性リンパ腫を発症してから、わずか半年で、生体肝移植をした例は世界に3例だけ・・・
日本では初めてといわれる。「え!」
予測出来ない事象が起こってもおかしくないと。
 妻の状態はと言うと、集中治療室の中で、輸血、生命維持等の治療が行われていて、小康状態を保っていました。
ここでは、全く集中治療室の中に入れず、先生から様子を聞く以外しかありませんでした。
京大病院内部.jpg
    京都大学医学部付属病院内部

今日は2月5日、ついに手術がやってきました。
手術時間は、約12時間!! 待合室で待っていて、どれだけ長く感じられたことか。
でも不思議と病院の先生に安心して任せられる。
自分に、やっと手術まで・・その可能性にたどり着けた満足感があったのかもしれません。
 手術後に先生が「奥様の肝臓は一握りで腹水の中に浮かんでいました。
出血もほとんどなくて丁度いいタイミングで手術できました」と言はれた時、
このときはじめて手術して本当によかった!!!と

手術前日に、先生が言われたことは、「京大病院での生体肝移植は3000例を超えています。」
「そのうち90%以上が、成功しています。勿論ドナーの生存率は100%です。」
「京大病院は、日本で行われた生体肝移植の半数以上を占め、それだけに実績が高く評価されています。」
と説明されました。
それを一緒に聞いていたドナーの息子は、ほっとした表情で先生を見つめていました。
この時、ドナーを引き受けた息子の心境を思うと、今でも涙が出てきます。
息子には、付き添う形で息子の妻と、かわいい盛りの3歳の子供が病院に来ていました。
後日、息子の話を聞くと、息子の妻は、肝移植について兄弟に相談したところ「それが運命では!」と言われて肝移植を受け入れたらしいのです。


 やがて手術をする日がやってきました。病室で、長男が手術前にはじめて「お父さんお願いがある」と言う。
「何」と聞くと深く考えた様子で、一言だけ「僕に何かあった時に妻と子供の事を頼むからね」と・・・
今まで見たことがない真剣な表情で言いました。
このとき初めて、手術することが正しかったのか自問自答したのが思い出されます。

 先生の先日の説明では、「生体肝移植の場合にドナーが提供する肝臓は約1/3を残して、2/3を移植します。」との事。
何故なら、ドナーの肝臓は再生してすぐ同じ大きさにもどるが、移植される側は、再生できずに
移植時のままだからという。後から聞いた話では長男の肝臓は1.5Kgあってそのうち1.0Kgが移植されたとの事。
ずいぶん大きくて立派だったらしい!!!
肝移植2.png
    生体肝移植とは

  関連リンク先      1   2   3   4   5   6   7   8

① 悪性リンパ腫と診断されるまで 
② 病名を告げられる 悪性リンパ腫と
③ 悪性リンパ腫の治療を終えて退院 やがて劇症肝炎に
④ 病名は劇症肝炎!!
⑤ 劇症肝炎が命取りに!救う方法は肝移植 不思議・・息子の血液型がA型からO型に?
⑥ 生体肝移植へ! 日本発の症例で 疑問視する人も? 
⑦ 手術が終わって やがてリハビリへ!! 意を決して退職!!
⑧ 大腸癌発症、手術




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